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仔牛のレンネットから本格的に作る「ゴーダチーズ」
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仔牛の胃に含まれるレンネットの働きにより、仔牛は牛乳を飲んで胃の中でチーズに似た成分を生成し、体内に吸収しています。チーズを手作りするにはこのレンネットの働きを代用するものが必要です。もちろんレンネットそのものを使う方法もありますが、レモンなどの酸を使う方法※4や、ヨーグルトのページでも紹介している方法などがあります。
今回はレンネットを使用し、ちょっと男の趣肴のタイトルどおり、趣味の世界で趣向を凝らしながら酒肴の一品を作ってみることにしました。ちょっと時間はかかりますが、いずれもシンプルな作業でやってみるとはまってしまいそうなチーズ作りです。
ゴーダチーズ230gの基本的な材料
Let’s start!
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作り方 |
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【消毒と滅菌】 道具を丹念に洗い、煮沸消毒できるものは煮沸消毒する。煮沸できないものは焼酎で滅菌します。
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【牛乳を温め、ヨーグルトを加える】 35度の湯煎の中で牛乳を温め、ヨーグルトを加え均一になるように混ぜます。直火さえ使わなければ、湯煎の温度が40度以下の範囲であれば多少の振れは気にしなくていいです。
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【乳酸発酵させる】 牛乳に雑菌が混入しないように蓋をして、湯煎35度のまま1時間乳酸発酵させます。ヨーグルトのようには固まりはしませんが発酵は進行しています。
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【レンネットを入れる】 10mlの熱湯を冷ましてからレンネットを溶かし、湯煎している牛乳に少しずつ加え、均一になるように混ぜます。
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【レンネットで凝固させる】 牛乳に雑菌が混入しないように蓋をして、湯煎35度のまま30分〜1時間静かに置いておきます。スプーンの柄の方を突っ込んで持ち上げ、プリッと裂ければ完了です。1時間経ってもできていなければ、同量のレンネットをもう一度加えます。ここでできたチーズの元になる牛乳をカードといいます。
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【湯の準備】 レンネットで固めている間に、8の水分の排出時に使用する2リットルの湯を沸かして40度の湯冷ましを作っておきます。
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【カッティング】 カードの中の水分(ホエーといいます)を排出させるため、1cm角になるように縦横に切れ目を入れます。
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【ホエー(水分)の排出】 湯煎の温度を10分ほどかけて40度まで高めながら、切れ目を入れたカードを崩さないようにお玉でゆっくりとかき混ぜます。ホエーが分離して浮いてきたら、小さなザルを押し入れて、お玉で水分をすくい取ります。約600ccの水分をとったら6の湯冷ましを同量だけ継ぎ足すという作業を3回繰り返します。
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【まぜる】 引き続き、湯煎40度のまま1時間くらいカードを崩さないように注意しながら混ぜます。混ぜているとだんだんと弾力のある小さな固まり(ナッツくらいの大きさになります)とホエーに分かれてきます。
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【チーズの整形】 チーズの型枠にさらしを敷き、9を流し込みます。500gの重石をして30分おき、上下を返して1kgの重石をして1時間、最後にまた上下を返して2kgの重石をして1〜2時間おき取り出します。いずれも圧力をかけるときには型枠の中に入れます。
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【塩分を加え、低温熟成させる】 チーズの表面に塩を3gすり込み、冷蔵庫に入れて、翌日残りの3gをすり込みます。このあと1昼夜紙ラップかさらしでくるみ(蒸気を通さないラップではくるまない)、冷蔵庫で表面を乾燥させます。
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【脱気と熟成】 空気が入らないようにアルミホイルで包み込むか、ポリ袋に入れて、10度前後の冷蔵庫で3ヶ月以上熟成させます。熟成期間中は、5日目、10日目、1ヶ月目、2ヶ月目くらいで上下を返しましょう。3ヶ月待たなくても2週間目くらいからおいしく食べられます。ちょこっとずつ味見をするのも良いでしょう。 (^^ゞ 赤カビや青カビ※8がでたら切り取ります。
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ここでの「こつ」
※1 【レンネットの入手先】
レンネットの入手先を探すのにはかなり苦労しました。
野沢組乳製品課さん
郵便番号100-0005 千代田区丸の内3-4-1
新国際ビル内 電話番号(03)3216-3464
レンネット 100g 4000円、郵送料込み(2000.6.14現在) 電話して営業の方に銀行振り込み用の用紙を送付してもらい、入金確認後レンネット送付という手順になります。
※2 【チーズのうまみ】
チーズのうま味であるグルタミン酸は、乳酸菌の働きで生成され、熟成期間が長くなるとともに増加します。ただし、熟成が進むと共にタンパク質がアンモニアなどに分解されることから風味に変化が生じます。ここで作ったチーズは乳酸菌が生きているタイプであり、これらのチーズを総称してナチュラルチーズといいます。また乳酸菌を加熱殺菌して作るタイプのチーズをプロセスチーズといいます。日本でメジャーなチーズはプロセスチーズで、製造後熟成が進行しないためうまみが増加することは無い代わりに、味が変質することは少ないようです。
※3 【ことば】
カード(凝乳):牛乳がレンネットの働きなどによりかたまったもの
ホエー(乳清):牛乳をレンネットの働きなどにより固めたときに排出される透明の液体で、牛乳と同等の栄養素を含みます
レンネット:仔牛の第4胃から採られるレンネットには、キモシンという凝乳酵素が含まれています。キモシンは牛乳中の蛋白質間のペプチド結合を特異的に切り、牛乳を凝固させる加水分解酵素です。
※4 【レモンなどの酸を使う方法】
牛乳1リットルを60度にあたため、レモン汁2個分を加え、均一になるように混ぜます。これをさらしで軽く絞ればインドではメジャーなレモンチーズ(カッテージチーズ)です。(インドでは牛を屠殺できないので、レンネットをとりだせないのです) レモンの代わりに酢を使うこともできます。詳しくはこちらをどうぞ。
※5 【においがおかしい】
作ったチーズのにおいがおかしいと感じたときには、絶対に食べるのをやめてください。チーズ作りでは雑菌が混入する恐れのある工程がいくつもあります。容器の殺菌が不十分だったり、不用意な扱いをするとすぐに腐敗してしまいます。十分に注意して楽しいチーズ作りにしましょう。
※6 【レンネットの保存】
レンネットは吸湿性があるので、必ず乾燥したところで保存します。
※7 【チーズの種類による違い】
チーズには、その製法によっていろいろなチーズがあります。ここで紹介したゴーダチーズはセミハードと呼ばれるちょっと堅めで熟成して味わうチーズで、もっと堅いチーズには粉チーズやフォンデュに使われるエダムチーズがあります。またゴーダチーズは70度の加熱をしていないためセミハードでありながら比較的柔らかくなっています。他にはフレッシュタイプで加熱して作るモッツァレラチーズなどもあり、新鮮なチーズの味わいを楽しむことができます。
※8 【赤カビや青カビ】
熟成させるタイプのチーズでは、雑菌が混入して食べられなくなることがよくあります。表面についた赤カビや青カビもわずかであれば切り取り、熟成はあきらめて早い目に食べてしまいましょう。においがおかしいときには、もったいないなどと言っていないで、思い切って捨ててください。くれぐれも手作りで食中毒を起こさないように… (@_@)/
※参考文献
1. (社)中央酪農会議
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-8-3 JAビル TEL:03-3245-7623
FAX:03-3242-2423
http://jdc.lin.go.jp/
2. 大樹町役場
〒089-2195 北海道広尾郡大樹町東本通33 TEL(01558)6-2111 FAX(01558)6-2495
http://www.town.taiki.hokkaido.jp
3. NHKためしてガッテン書庫
http://www.nhk.or.jp/gatten/archive/1999q1/19990324.html
4.
雄鶏社 日曜日の遊び方 はじめてのチーズづくり