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めざせ日本の最高峰「富士登山」

 高校3年生のときに先生たちの反対も顧みず、土曜日の授業終了後に大阪の寝屋川市を出発し、各駅停車を乗り継いで、台風が吹き荒れる東京まで行き、野宿をした上で、翌朝新宿を出て富士山に登りに行ったことがあります。
 善良な学生でしたから月曜日の1時限目に間に合うように、再び国鉄(現JR)で帰り、しっかりと授業にでました。ただしもっとも大切な登頂という目標は達成できず、いつの日かこのリベンジをしてやる、、と仲間達と約束し合った覚えがあります。確か10年後の今月今夜とか言っていたようで、そんな日はとっくの昔に流れてしまいました。

 2回目の富士登山は、体力気力ともに充実していた20歳のとき。朝6時に吉田口五合目の駐車上で湯を沸かし、ラーメンを食べてから出発。9時頃には登頂し、お鉢巡りをして、昼前には五合目の駐車場まで下山していました。今から思えば、なんちゅう体力。 \^o^/

 さらに3度目の富士登山は、大学4年生のときで、研究室からのゼミ旅行が富士山でした。早朝にキャンパス(大阪)に集合し東名高速道路をぶっとばし、昼に富士山麓に到着。夕食後仮眠となりましたが、若い連中が昼間っから十分に寝られるはずもなく、そのまま深夜に登頂を開始。とはいっても富士山がそんなに簡単に登れる山であるはずはなく、大学生でありながら、睡眠不足と疲労がずっしりとのしかかり、幾人かが脱落。登頂に成功したメンバー(私含む)も這々の体でした。

 さて、今回は4度目となるわけですが、これまでとメンバーが大きく変わり、小学2年生男子、小学4年生女子、中学1年生男子、20歳+α ※αは2桁 (^_^; の家内と私の5名。成功を目指してがんばるゾーッ!!


1.まずはお約束事から。。。

 項番  お約束
1. 自然に感謝し、ゴミは持ち帰りましょう
2. 有料トイレは設備維持料を支払いましょう
3. ルート以外をショートカットするような直登等は禁止されています
4. 無理は禁物です。ちょっとでも身の危険を感じたら山小屋に避難したり、引き返す勇気を持ちましょう
5. 備えあれば憂いなし。きちんと計画をたてて登山に挑みましょう

2.準備編 (河口湖口(途中から富士吉田口と合流)登山道編)
 夏場の日の出は北東からあります。その点吉田口登山道は、頂上まで行かなくても、山小屋からでも御来光を拝むことができますし、体力のない人にもお馬さんに乗るという手段も使えます。また、表口登山道とも呼ばれる富士宮口は頂上付近で登りと下りのルートが同じになるため、混雑時には時間を要する場合があるといったことなどを勘案し、今回は富士吉田口と合流する河口湖口から登ることにしました。

登頂ルートを見つめて、
富士登山をイメージ化
しましょう。

右端に見える太線が
富士スバルラインからの
登山口(五合目)です。

ここを起点にして、登る
わけですな。

プロアトラスW3を使ってジオラマ化した富士吉田口登山道

 

3.持ち物リスト

項番

アイテム

説明

所在

装着

パック

1

ウェア

雨具

新規購入(ゴアテックスが欲しかったけど、
お安いエントラント)

 

2

防寒着

フリース等真冬の装備 下界と20度の温度差あり(気象庁のページで確認できます

 

3

長袖シャツ

 

 

4

帽子

 

 

5

パンツ

 

 

6

Tシャツ

 

 

7

厚手の靴下

豆をつくらないためにも厚手を用意

 

8

軍手

岩場と寒さよけ

 

9

濡れたときの替Tシャツ

雨に濡れたときの替え

 

10

濡れたときの替パンツ

雨に濡れたときの替え

 

11

ギヤ

バックパック

ショルダーベルトのしっかりとしたもの

 

12

登山靴

新規購入 足首をしっかりとサポート

 

13

スパッツ

新規購入 下山時の砂利対策

 

14

ストック
(トレッキングポール)

新規購入 3本+百円ショップの杖2本

 

15

酸素ボンベ 1本以上

新規購入 頭痛時に重宝

 

16

食べる酸素

新規購入 あまり必要性感じず

 

17

地図

現状を知るには必要

 

18

緊急連絡用ホイッスル

新規購入 大声で叫ぶよりまずはホイッスル

 

19

コンパス

景色を見るときの参考程度

 

20

小物

タオル

 

21

水筒

ペットボトルの麦茶とポカリスエット
(大人500cc×2本、子供500cc×1本以上)

 

22

ロールペーパー

芯を抜いたトイレットペーパー

 

23

行動食

ゼリーENG、、ソーセージ、チーズ、チョコ、
あめ、おせんべい、カロリーメイト、梅干、
2日目の朝食 おにぎり

 

24

ゴミ袋

 

25

懐中電灯

夜の登山やトイレ用に必要

 

26

日焼け止め

 

27

ファーストエイドキット

筋肉痛(アンメルツ)
テーピング用テープ、センパア

 

28

耳栓

賑やかな山小屋で寝るなら必要

 

29

目かくし

明るいときに寝ようとするなら必須

 

30

携帯カイロ

あると便利

 

31

携帯電話

 

32

デジカメ、ビデオ

 

33

予備電池

 

34

予備メモリ、テープ

 

35

現金

山小屋(1泊夕食 \6,300×5名)
トイレ 100×回数×人数(山頂は200円)

 

36

保険証

 

37

下山時用に花粉マスク

高山病を発症している方は着用を控えましょう

 

 

4.実績タイム(登山時のタイムは最後尾が到着した時刻)
第一日目 第二日目
時間 大項目 中項目 時間 大項目 中項目
0:00 就寝   0:00 就寝  
0:30   0:30  
1:00   1:00  
1:30   1:30  
2:00   2:00  
2:30   2:30  
3:00   3:00  
3:30   3:30  
4:00   4:00  
4:30   4:30 4:46ご来光をみる
5:00   5:00 ふたたび布団の中へ
5:30   5:30  
6:00   6:00 起床 朝食(持参のおにぎり)
トイレ(1回100円)
6:30   6:30    
7:00 起床 朝食、トイレ 7:05 出発(富士一館 七合目やや上 2,800m
7:30   7:33 通過(東洋館 3,000m
8:00 千葉の自宅出発 東関東自動車道 8:03 休憩(太子館 八合目 3,020m
8:30 首都高速 8:15 休憩(蓬莱館) 3,150m
9:00 (渋滞) 9:01 休憩(白雲荘 3,200m
9:30 東名高速  9:30    
10:00 (渋滞) 10:00  
10:30   10:16 休憩(富士山ホテル 本八合目 3,360m
11:00 10:49 休憩(御来光館 八合五尺 3,450m
11:30   11:34 九合目
12:00 御殿場I.C下りる 12:25 登頂 山頂到着 3,720m
12:30 御殿場駅にて両親迎える 五合目からは別行動 12:30    
13:00 買い出し 翌日朝食のおにぎり等 13:00 昼食(ラーメン)
火口散策
ラーメン800円
13:30 昼食(うなぎ弁当)   13:39 下山開始 トイレ(1回200円)
14:00   14:00    
14:30     14:42 下山分岐
吉田口/須走口
15:00 富士スバルライン
入り口にてシャトルバス
に乗り換え
マイカー規制有り
2005年は災害復旧工事
もあり7月27日〜8月31日
15:00  
15:30 河口湖口五合目到着 15:30    
16:18 登山はじめ 五合目出発 2,305m 16:00    
16:30   16:30    
16:57 六合目通過 2,390m 17:00  
17:30     17:30    
17:56 花小屋通過 七合目通過 2,700m 17:54 五合目駐車場着 休憩 
18:25 山小屋 富士一館への
宿泊を決定
TEL 0555-24-6519
本日の宿泊所
標高2,800m
五合目から約500m UP
18:30 富士スバルライン
入り口駐車場へ
シャトルバスで移動
 
19:00 夕食(カレーライス)   19:00 自家用車でホテルへ
19:30     19:30 ホテル着 河口湖畔
みづのさと
20:00   20:00   登頂体験談を
しながら夕食
20:30 就寝 こんなにも早くに
寝られるものかと
心配しましたが、
ぐっすりと寝られました
20:30  
21:00 21:00  
21:30 21:30
22:00 22:00  
22:30 22:30  
23:00 23:00  
23:30 23:30 就寝  
24:00 24:00    

 


Let’s Go!

周辺の状況  
富士スバルライン 15:22 】

 毎年富士スバルラインではマイカー規制があります。今年2005年は7月27日午前0時から8月31日の24時までが規制期間でした。
 規制が始まると、マイカーは、誘導員によって最寄りの駐車場に導かれ、そこからシャトルバスに乗り換え、五合目まで向かうことになります。往復の料金がかかるので懐は痛みますが、五合目駐車場の満車を気にせずにすむというメリットもあります。

【車窓からみた風景】

 富士スバルラインは樹海を走ります。植生も徐々に変わっていくようです。五合目が近くなると、車窓からも富士山頂がみえるようになります。
 外にでると平地よりも14度程度低い気温になっています。

【五合目のバスセンター】

 この画面左側のちょっとさがったあたりに公衆便所や総合管理センターがあります。出発前には「無料」のトイレで用を足しておきましょう。これより上は大便/小便に関わらず、トイレ1回あたり100円(設備維持料として)が必要となります。
 総合管理センター(TEL 0555-72-1477)で、「亀歩き」を伝授いただきました。富士登山では、うさぎと亀では、亀の方が早い。うさぎさんはパッパと進むけれども、体への負担が大きく、休憩をとりがちになる。ところが、亀さん歩きでゆっくりと進むことで休憩の回数を減らすことができ、結局は着実に前進することができるため、早く頂上を目指せるとのこと。これはいいことを聞いた。実行するっきゃない。

【お馬さん】

 河口湖口(六合目からは富士吉田口と合流)の場合、五合目から七合目までは、お馬さんに乗って登ることができます。お馬さんに乗って、六合目までを往復するだけなら、服装や装備も気にしなくていいですね。六合目まで6,000円 七合目まで12,000円。

【登山道入り口 16:18 】

 五合目のバスロータリーを奥へ進むと登山道があります。ここから富士登山が始まります。
 「普段あいさつをしない人でも、山に入るとあいさつをするんだよ」と、子供に言って聞かせると、元気に「こんにちは!」を連発していました。知らない人から返事を返されるのが新鮮だったようです。

【登り道 16:32 】

 登山道入り口から泉が滝付近までは、延々と下りが続きます。えーっ、こんなに下がるのもったいなーい、と進むこと約15分、分岐があり、登りが始まります。右の登りへ進むと六合目、左の下りへ進むと佐藤小屋や星観荘、経ヶ岳へ行くことができます。
 当然今回は登りの右ルートを選びます。

【馬糞】

 お馬さんの置きみやげがこの馬糞です。あちらこちらに落ちていますので、注意して歩きましょう。

【六合目 16:57 】

 六合目の富士山安全指導センター(TEL 0555-24-6223)では、登山道の地図を配ってくれていました。

【物資輸送】

 山小屋への物資を運ぶブルドーザーです。これを使って、飲料や食料、燃料を運び上げているのです。
 山の上になるほど、食べ物の値段が上がるのは致し方のないこと。というよりもこういった方々のサポートがあって、はじめて安全に登山ができるのです。感謝。

10 【登頂ルート】

 上を見上げると、本八合目にある山小屋(富士山ホテル)が見えました。あの山小屋まで、ここから4時間45分もかかるなんて信じられない。
 長女曰く、「ほうきに乗って、ピューって飛んで行ければ楽なのになぁ。」

11 【登山道の砂利】

 七合目までの登山道は、踏み固められた砂状の部分は歩きやすいのですが、一部、親指大ほどの石っころがごろごろとあったりして、ちょっと一苦労する場面もあります。

12 【亀の歩みと、歩き休み】

 七合目が間近に迫るといきなり岩場になります。
 ここら辺から、長女がへたり始めたため、五合目の総合管理センターで教わった亀さん歩きをさらに推し進め、「歩き休み」を実行しました。
 「歩き休み」とは、私が長女の後ろで「右足だしてぇー」と声をかけ、1、2、3と数えます。また、「左足だしてぇー」と言って、1、2、3と数える。これを繰り返すことで、一歩進むことで消耗する体力を、次の一歩までに回復させ、ギブアップしかねない長女にやる気をださせる方法です。これを読んだだけでは、信じられないかもしれませんが、実際に登山していると、こうまでしないと足が前にでないのです。
 これを長女がへばるたびに実行し、体力が戻れば自由に歩いていいよ、というルールにしました。この結果、山小屋と山小屋の間での登山道では休憩はなくなり、各山小屋のベンチに座っての休憩も数分〜15分程度に収まり、着実に高度をかせぐことができました。(じっと止まっている間のバランスを保つため、トレッキングポール(ストックなどの杖類)がとても重宝しました)
 実際、後で本人に聞いたところ、歩き休みをはじめてからは、そんなにつらくはなかったし、なんとかなると思ったと言っていました。体力って歩いている最中にも回復させる時間を与えれば、いくらでも歩き続けられるもんなんですね。それにしてもよくがんばった。みんな偉いぞ。

13 【七合目 18:25 】

 七合目に入ってから、花小屋、日の出館七合目トモエ館鎌岩館を通過し、富士一館で宿泊することにしました。(18時25分)
 この日はこの上の鳥居荘、2個上の東洋館が満室とのお話。こういった満室情報を早い目に入手することも富士登山では重要なことだと思います。連休やお盆などの繁忙期を除けば、満室でも泊めてくれないことはありませんが、布団1枚を1人で占有できるかどうかが変わります。
 ※逆に言えば、連休やお盆などの繁忙期は予約なしでは泊まれないこともある、ということですから、こういった時期に山小屋を利用されるつもりの方は予約をお忘れなく。(写真は翌朝の布団干し時のものです)

14 【山小屋(富士一館)の寝室】

 2段ベッドになっており、布団が敷き詰められています。今回は布団に余裕があったので、1人で1セットの布団(2つの枕)を占有できました。
 値段はどこもほとんど同じで、税込 素泊まり 5,250円、1泊夕食付 6,300円、1泊2食付 7,350円のようです。(実際に泊まるときは要確認)

15 【山小屋(富士一館)の内部】

 山小屋には、飲料や食料、軍手など富士登山に必要な物資がひととおり揃っています。値段は前述のとおり、荷揚げに費用がかかっているので、それ相応の価格ですが、妥当なものだと思います。
 カレーライス1,200円 ラーメンやうどん600円 みそ汁やコーヒー400円など。

16 【登山杖への焼き印】

 登山杖に焼印してくれるお兄さんです。富士一館では、バイトの兄ちゃんが登山者から杖と料金を受け取り、中にいる方に杖を渡し、焼印専門の方が囲炉裏の炭火で真っ赤に焼けたコテを使って焼印を押していました。

17 【夕飯 19:07 】

 夕飯はもちろんカレーライスでした。富士一館のご飯が特においしかったので聞いてみると、経営者が千葉の木更津の人で、自宅でとれたお米を使って圧力鍋で炊いたとのことでした。
 他にもわらびや天ぷらなどを付けてくれました。お茶のおかわりまでサービスしてくれたので、水分補給もばっちり。
 夕食後、翌日の登頂にむけて、一家揃って、20時30分には就寝しました。

18 【ご来光 4:46 】

 翌朝、4時46分にご来光を拝むことができました。(表口登山道からは見えません) ご来光の目安は、
   5月〜6月が4時20分〜4時50分
   7月〜8月が4時30分〜5時10分 です。
 ※当日の御来光の時間は山小屋の方に必ず確認してください。

19 【登山2日目 7:05 】

 ぐっすりと眠ったので