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ゴーヤのカーテンで涼んだ後は山盛りゴーヤを「干しゴーヤ」

 真夏の日差しをやわらげてくれる貴重なゴーヤたち。秋の気配がしてくるとたくさんのゴーヤが収穫の時期を迎えます。2011年の我が家では、電気の使用制限に応えるため、15%の節電を経産省のHPで宣言しました。

 掃き出し窓にはゴーヤを植え、最盛期にはびっしりと生えそろったゴーヤの緑のカーテンが真夏の強い日差しを遮ってくれたおかげで、宣言した15%の節電は見事達成。そこで緑のカーテンという仕事を為し得たゴーヤたちに、最後の晴れの舞台を用意しましょう。


干しゴーヤを作る基本的な材料

 たくさんのゴーヤを用意しましょう !! 

Let’s start!

作り方  
 ゴーヤのカーテンを形作っていたゴーヤを収穫したところ、思いの外沢山のゴーヤがとれました。
 表面の汚れを流水で洗い落とします。
 ゴーヤを2mmくらいの幅でスライスします。

 炒めて食べるときには、次の工程によりタネとわたを取り除きますが、ゴーヤ茶にする分はタネとわたも取り除かず、そのままスライスします。炒めるものも直前に取り除けばいいわけですので、全量をこの方法でスライスすることも可能です。

 ここでは、炒めて食べる分として、タネとわたを取り除いたものも取り分けておくことにしました。
 ゴーヤをスライスしたものです。取り除いたタネとわたも、ゴーヤ茶として頂くために干しておきましょう。
 ゴーヤの全量です。2日間干し終わったものと比較してみてください。全く同じ量とは思えません。
 残暑の直射日光に2日間干し終わった状態です。

 まだ若干しっとりと湿っている部分がありましたので、翌日も干すことにしました。

 炒めて食べる分として、タネとわたを取り除いたもの(2日間干し終わった)です。
 ゴーヤ茶として頂く分として、タネとわたを含むもの(2日間干し終わった)です。
10  同じく、ゴーヤ茶として頂く分として、タネとわた(2日間干し終わった)です。
11  残暑の直射日光に3日間干し終わった状態です。

 完全に乾ききり、カランカランと音がする状態になりました。

12  炒めて食べる分として、タネとわたを取り除いたもの(3日間干し終わった)です。
13  ゴーヤ茶として頂く分として、タネとわたを含むもの(3日間干し終わった)です。
14  同じく、ゴーヤ茶として頂く分として、タネとわた(3日間干し終わった)です。
15  瓶詰めして保存します。干しゴーヤとしては、これで完成です。
16 【ゴーヤ茶の作り方】

 タネとわたを含むゴーヤ茶用の干しゴーヤをフライパンで弱火にかけて焙煎します。
 タネは焙煎に時間がかかるので、弱火でじっくり火を通さないと苦みにつながるようです。

17  ゴーヤは弱火でじっくりと、かつ、何度も裏返しながら焙煎します。今回焙煎していた時間は約40分でした。

 同じ40分でも中火はだめですよ。我が家のコンロの中でも「極弱火がだせるコンロ」を使い40分でした。

18  わずかに茶色になったゴーヤ。うまくできました。
19  お茶にする分のお湯を小鍋に沸かし、焙煎したゴーヤを加えて、ゴーヤ茶の成分を煮出します。

 湯飲み茶碗1杯あたり、普通の輪切りサイズなら干しゴーヤ2〜3枚が目安

20  煮出し2分、ふたをして3分でできあがり。
21  ゴーヤのさわやかな香りを残しつつ、苦みのまったくないほうじ茶のような飲みやすいゴーヤ茶ができました。
22 【ゴーヤチップスの作り方】

 サラダ油を160度に熱しておき、干しゴーヤをそもまま加えて加熱します。

23  完全に干からびたゴーヤはスグに火がとおり、茶色に変色してきますので、躊躇せず、引き上げます。水分を含む通常の天ぷらのつもりで、モタモタしていると、真っ黒になってコゲ味になってしまいますゆえ、ご注意を!!

 お好みに応じて、塩をふりかければできあがり。なにもなくてもゴーヤの苦みと香りが広がりおいしいです。

     

ここでの「こつ」

※1 【2日間干し終わった状態
 干し始めた初日の後、数日間はどんよりとした天候でしたので、家の中に置いていたのですが、夏場でもあり、乾ききっていないゴーヤが黄色くなりはじめたため、扇風機の風を半日以上当て続け、強引に乾燥をすすめさせたところ、黄色への変色を抑えることができました。天候に恵まれない場合は、扇風機の風が有効ですので、ご参考まで。。。

※2 【干しゴーヤとしては、これで完成
 料理に使う場合の戻し方です。
  @ 戻す前にタネとわたの部分を取り除きます。取り除いたタネとわたはぜひ、ゴーヤ茶に使って下さい
  A ひたひたの水に30分ほど浸けておきます
  B 戻し汁を絞り、生のゴーヤ同様の調理をします(戻し汁は残しておきます)
  C 炒めるなどの調理の際、戻し汁を適宜加え、汁気を飛ばすようにしてできあがり

※3 飲みやすいゴーヤ茶
 焙煎の工程でも説明していますが、「タネは焙煎に時間がかかるので、弱火でじっくり火を通さないと苦みにつながります。」ということですので、ゴーヤの苦みを感じた方は、次に焙煎する際には、弱火でじっくりと焙煎してみてください。

参考文献
 Farmer's KEIKO 農家の台所 さんの ゴーヤの保存方法(復習)と 『干しゴーヤ』のレシピ
 サザンヘルス さんの ゴーヤーの部屋
 茨城大学 地球変動適応科学研究機関 さんの ゴーヤ茶の作り方

 


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