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厳冬期に作る幻の食材「凍みこんにゃく」

 凍みこんにゃくは、高野豆腐同様、凍結による食材の変化を楽しむものです。凍結によりスポンジのようになった凍みこんにゃくは、だしがしみ込み、なんとも言えない食感となります。幻の食材とも呼ばれ、凍みこんにゃくを賞味できることはめったにありません。

 そんな凍みこんにゃくも、冷凍庫を使えば比較的簡単にそれらしきモノを作ることができます。伝統的な作り方にはもちろんおよばないものの、文化としての食材を「幻」で終わらせるのではなく、しっかりと後世に伝えていきたいです。


材料

こんにゃくを好きなだけ…おい、高野豆腐のまんまか (^^ゞ
※参考情報
  ・こんにゃくを手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

そりゃぁやっぱり、冷凍庫 ヽ(^。^)丿

Let’s start!

作り方  
【こんにゃくの用意】

 愛着がもてるこんにゃくを用意します。安物を買うと、変わり果てた姿になるので、途中で放棄したくなったりします。 (^_^;)

【カット】

 こんにゃくを1/2〜1/3の厚みになるようにスライスします。

【冷凍】

 ラップに包み、冷凍します。

【解凍】

 十分に冷凍した後、流水で解凍します。
 解凍後、再び冷凍します。

【乾燥】

 冷凍と解凍を数回繰り返し、乾燥させます。

【できあがり】

 凍みこんにゃくのできあがりです。普通のこんにゃくと食感が違うばかりでなく、煮物にしたときに汁をいっぱい吸い込みますので、うまみもたっぷりです。
えっ、そんな使い道もあるの!?

【調理のときのもどし方】

 まずもどす必要がありますね。
  1.水に15分浸し、固く絞ります。
  2.熱湯で15分ゆで、固く絞ります。
 あとは、ちょっと歯ごたえがあって、汁をたくさん吸い込むという特徴をもったこんにゃくとして、ふつうに使えます。

     

ここでの「こつ」

※1 【冷凍と解凍を数回繰り返し、乾燥
 茨城県久慈郡水府村天下野(けがの)で行われていた、
伝統的な凍みこんにゃくの作り方では、零下になる厳冬期に戸外で何度も水をかけることで氷結させ、昼間の日射と風にさらすという手順を約20日も繰り返すとのことです。ぜひ、下記参考文献の農家が作られている本物の逸品を賞味してみましょう。

※2 【凍みこんにゃくのできあがり
 料理方法としては、普通のこんにゃく同様煮物、おこわ、白和えなどの他、天ぷらにフライ、かき揚げなど結構イロイロ使えます。調理の前には、カラカラにひからびた凍みこんにゃくを水で戻してから、ゆでて使います。

凍みこんにゃくのもどし方
1. 凍みこんにゃくを水に15分くらい、浸します。
2. 水を固く絞ります
3. 沸騰しているお湯で15分くらいゆでます。
4. 余分な水分を絞ればあとは各種料理に使えます。

※3 【えっ、そんな使い道もあるの!?
 はい、洗顔用のスポンジとして使えます。で、洗顔用として使った後は、調理して食べきりましょう、、、  ヽ(^。^)丿
なんてね。  (^_^;)

 ゲストの霧咲さんから、次のようなコメントがありました。
 「何気なく凍みこんにゃくのレシピと使い道を見て思い出したのですが昔は凍みこんにゃくは生まれたばかりの赤ちゃんを洗うのに使っていたと本で読んだことがあります。」 ほう、やわらかい赤ちゃんの肌には、刺激物のないこんにゃくはもってこい! ということですね。。うんうん。 m(__)m 2006.3.8

参考文献
 ・幻の食材、凍みこんにゃくさんの特産品

 


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