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りんりんポタリングフォト
「東京 坂めぐりポタリング」




 
2010年1月23日(土)

 コース:(輪行にて)東京メトロ半蔵門線 神保町駅 〜 九段坂 〜 一口坂 〜 浄瑠璃坂 〜 左内坂 〜 合羽坂 〜 津の守坂 〜 闇坂 〜 戒行寺坂 〜 観音坂 〜 紀伊国坂 〜 薬研坂 〜 稲荷坂 〜 三分坂 〜 本氷川坂 〜 転坂 〜 氷川坂 〜 南部坂 〜 汐見坂 〜 霊南坂 〜 行合坂 〜 落合坂 〜 鳥居坂 〜 暗闇坂 〜 一本松坂 〜 大黒坂 〜 仙台坂 〜 南部坂 〜 木下坂 〜 北条坂 〜 牛坂 〜 東京メトロ半蔵門線 池尻大橋より輪行
全体図※拡大はクリック
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走行ルート図
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走行距離と標高図
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【九段坂(くだんざか)】
 冬の早朝の寒さに打ち勝つことができず、峠へ足を踏み出せなくなって早や一ヶ月。先週からはこの状態から脱すべく、とりあえず気温変動の少ない都内ポタを実行中。企画第2弾は、東京坂めぐりポタ。

 手元の専門誌に「ツール・ド・都心坂」という記事を見つけ、読んでいる内、このコースをたどってみることに決定。まずはその記事を持って九段坂へイザ!

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【一口坂(ひとくちざか)】
 記事でスタート地点としている場所に到着。

 道路のちょこっとした「うねり」のようなところがあるので、これが一口坂かな?名前からしても、ちょびっとした坂だということが推察できる。写真では、正面の白いトラックがでてくるところ。
 
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【浄瑠璃坂(じょうるりざか)】
 道をまちがえて、記事には掲載されていない別の坂を1つゲット。

 坂名の由来については、あやつり浄瑠璃が行われたため(紫の一本)、かつて近くにあった光円寺の薬師如来が東方浄瑠璃世界の主であるため(再校江戸砂子)などの諸説がある。江戸時代、坂周辺は武家地であった。この一帯で寛文十二年(1672年)に「浄瑠璃坂の仇討」が行われ、江戸時代の三大仇討の一つとして有名である。

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【左内坂(さないざか)】
 左内坂を上りきると、防衛省がありました。東京は、こういった省庁や、大使館、豪邸と呼ばれるような邸宅があるかと思えば、路地裏に一歩踏み込めば親しみが持てる昔ながらの風景が広がり、下町っ子が飛び出てきそうなところもある。

 国内に居ながらにして、まるでNHKの「世界ふれあい街歩き」みたい。寄り道する時間さえあれば、あっちに行ったり、こっちに行ったりすることで、ゆるい気分を味わうことができる。

 いやぁ、こういうのって、出かけてみないとわからないおもしろさかも?

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【合羽坂(かっぱざか)】
 昔はこのあたりも湿地帯だったらしく、「かわうそ」を見た里人が河童と思いこみ、「合羽」の漢字を当て込んだとのこと。

 「かわうそが日本にもいたんだ、信じられない。」とつぶやいた声を聞いた家内は
 「ビーバーみたいなやつだけど、結局、ねずみのでっかいやつでしょ。」とのたまった。

 この説明なら、容易に理解できる。スゴイ説明スキル!!

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【津の守坂(つのかみざか)】
 荒木町と三栄町の境を靖国通り手前までくだる坂。昔坂上の西脇に松平摂津の守の屋敷があったのでその名を略して津の守坂と称した。

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【闇坂(くらやみざか)】
 名前の割には、陽も差し込んでいて、明るい坂。昔は松巌寺と永心寺の樹木が茂っていたせいで、暗かったためらしい。

 この坂をくだったが、できれば上りに使いたかった。学生時代の急坂と比較したかっただけなんだけど。

 大阪に暗峠(くらがりとうげ)というところがある。奈良県との境にある国道308号線の峠であるが、この大阪側は、平均斜度20%、最大斜度37%の恐るべき峠である。(国道としては日本一)

 この峠を1回生の夏合宿で走らされたが、そのときのリーダは「今日は合宿なので、押さずに上りきってください。」と言い切った。

 △□〒☆〆§ そんなこと、できるか? 37%の斜度です。自転車を押すのさえツライ。立ちこぎでクリアするにも限度というものがありますよね。結局、蛇行しながら相当ガンバッタつもりですが、1人が押しているのを見ると、もうガンバルのが馬鹿らしくなって押しちゃいました。

 ですが、本当に押さずに上りきった部員も。

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【戒行寺坂(かいぎょうじざか)】
 戒行寺の南脇を東に下る坂。別名、油揚坂ともいわれ、昔坂の途中に豆腐屋があって、質のよい油揚げをつくっていたからこう呼ばれたという。

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【観音坂(かんのんざか)】
 坂の西脇にある真成院の潮踏観音に因んで名づけられた。

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【紀伊国坂(きのくにざか)】
 紀州(和歌山県)徳川家の広大な屋敷があったことから呼ばれた。赤坂の起源とする節がある。

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【薬研坂(やげんざか)】
 中央がくぼみ両側の高い形が薬を砕く薬研に似ているために名付けられた。

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【稲荷坂(いなりざか)】
 坂下側に円通院がありその境内の稲荷への門があったための坂名。坂上に江戸城中清掃役の町があり掃除坂ともいう。

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【三分坂(さんぷんざか)】
 急坂のため通る車賃を銀三分(さんぷん 百円余)増したための名前。

 塀は、報土寺の築地塀(ついじべい)(練塀)。三分坂に沿って造られており、塀が弓なりになっている珍しいもの。練り塀は区内では残されているものが少なく、江戸の寺院の姿を今に伝える貴重な建造物。

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【本氷川坂(もとひかわざか)】
 坂途中の東側に本氷川明神があって坂の名になった。社は、明治十六年四月、氷川神社に合祀。

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【転坂(ころびざか)】
 江戸時代から道が悪く、通行する人たちがよくころんだために呼んだ。

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【氷川坂(ひかわざか)】
 八代将軍吉宗の命で建てられた氷川神社のもと正面に当たる坂である。

 氷川神社では、着物姿で婚礼が行われていました。めでたい、めでたい。

 ここで前日に購入したさば寿司をほおばって昼食を兼ねた休憩。今日は気温こそ低かったものの、風がなかったため、日差しのあるところは日だまりとなってぽかぽかであった。こんな日の婚礼なら、思いで深き良き日になることでしょう。

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【南部坂(なんぶざか)】
 江戸時代初期に南部家中屋敷があったためといい、「忠臣蔵」で有名。

 坂の名称だけに興味を持って調べるだけで、1つ1つの坂に歴史が刻まれていることがわかる。なんとも不思議な感覚である。

 歴史というのは、知識では理解しているように見えても、実際に「時」の流れを理解するということはむずかしい。今自分が立っているこの地というものは、今という瞬間こそ私自身が立っているが、過去のとある瞬間には「忠臣蔵」につながっているということが驚きでもある。

 そんな歴史につながっている東京ってスゴイ!

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【汐見坂(しおみざか)】
 江戸時代中期以前には、海が眺望できた坂。

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【霊南坂(れいなんざか)】
 江戸時代のはじめ高輪の東禅寺が嶺南庵としてここにあり、開山嶺南和尚の名をとったが、いつしか嶺が霊となった坂。

 右の壁の中は、アメリカ合衆国の大使館だそうで、写真のためだけ許可されてこの壁ぎわに立ってこの写真を撮影しましたが、自転車にまたがろうとすると叱られ、道路の反対側へ行かされました。

 テロの防止? それにしてもこの周辺は大使館が多い。警戒のために張り付いているのは日本人の警官のようですが、治外法権でありながら、諸外国の大使館員を守るのはどこの国でも、税金を使うものなんですね!?

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【行合坂(ゆきあいざか)】
 双方から行合う道の坂であるため行合坂と呼んだと推定されるが、市兵衛町と飯倉町の間であるためか、さだかでない。

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【落合坂(おちあいざか)】
 我善坊谷へ下る坂で、赤坂方面から往来する人が、行きあう位置にあるので、落合坂と呼んだ。

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【鳥居坂(とりいざか)】
 江戸時代なかばまで、坂の東側に大名鳥居家の屋敷があった。

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【暗闇坂(くらやみざか)】
 樹木が暗いほどおい茂った坂であったという。

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【一本松坂(いっぽんまつざか)】
 源経基(みなもとのつねもと)などの伝説をもち、古来植えつがれている一本松が坂の南側にあるための名である。

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【大黒坂(だいこくざか)】
 坂の中腹北側に大黒天(港区七福神のひとつ)をまつる大法寺があったために呼んだ坂名である。

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【仙台坂(せんだいざか)】
 坂の南側一体が仙台藩伊達氏の下屋敷であったところからその名に呼ぶことになった。

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【南部坂(なんぶざか)】
 有栖川宮記念公園の場所が赤坂からうつってきた盛岡城主南部家の屋敷であったために名づけられた。

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【木下坂(きのしたざか)】
 北側に、大名木下家の屋敷があり、その門前に面していたために、呼ばれるようになった坂名である。

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【北条坂(ほうじょうざか)】
 坂下近く南側に大名北条家の下屋敷があったためにこの名がついた。

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【牛坂(うしざか)】
 源経基や白金長者の伝説のある笄橋に続く古代の交通路で、牛車が往来したためと想像される。

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【本日の標語】
 なんだ坂こんな坂、ちょっとした傾斜も名前つければ立派な観光坂!

【本日のごくフツーの1枚】
 「ビーバーみたいなやつだけど、結局、ねずみのでっかいやつでしょ。」との家内発言に大きく納得させられた5枚名の合羽坂(かっぱざか)

【本日のおやつ】
 1.さば寿司
 2.カルビー ジャガビー

自宅を       8:58出発
九段下駅を    10:14発
自宅に      16:20帰着

本日の走行距離: 31.43Km
本日の平均速度: 12.7Km/h
本日の実走行時間:2時間27分41秒
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