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結構愛着がわく「かぶと虫 くわがた虫」

 兄からクワガタ虫をオスとメスのセットでもらいました。さてどうやって育てるのでしょう。こういった飼育書ってたくさんあるように思えるのですが、実際に探してみると意外と少ないようです。試行錯誤しながらがんばってみようと思います。試行錯誤の間に肝心の虫が死んでしまわないことを祈りながら…。さしずめ近くの林で17匹捕らえ、6匹を残して自然に戻してやりました。


虫の飼育セット

大きめの虫かご 1つ
クヌギの朽木フレーク 10〜15cm深さ
ナラやクヌギの朽ち木 2〜3本

かぶと虫の飼いかた

状態   季節 手入れ
産卵 6月下旬〜8月 交尾したカブト虫のメスは腐葉土の中に産卵します。1匹の雌は20個くらいの卵を産みます。

※以下6月下旬に産卵された卵の成長過程を示します

卵のふ化 7月 10日〜15日で幼虫になります。2000年7月末には雄1匹、雌3匹(7月中旬に脱走した雌2匹含む)から45匹の幼虫が生まれていました。腐葉土はこの時期に最も安く販売されるようです。冬の分を考えてちょっと多めに買いだめしておきましょう。9月になると入手できなくなります。
一齢 7月〜8月 数ミリの幼虫も朽ちた腐葉土を食べて成長します。成虫になるまでに幼虫一匹でドンブリ3杯の腐葉土を食べます。左が腐葉土で、右が幼虫の糞です。編み目の大きさが異なる数種のふるいで糞をふるい分けすると、思いの外えさが食べられていて、糞だらけになっていることがわかります。えさが減っているようであれば追加してやりましょう。
二齢 or 三齢 9月〜10月 7月下旬に1〜2cmだった幼虫は、8月にえさをどんどん食べて、9月には百円ライターほどの大きさになっています。腐葉土が乾燥しすぎないように注意し、パサパサになる前に水を補充してやりましょう。ただ、びしょびしょは大嫌いです。
三齢(終齢) 11月〜翌年5月 冬越えを終えた幼虫。秋からほとんど大きさに差はありません。大き目の幼虫が雄で、小さめの幼虫が雌になりました。(2000年4月22日)
     幼虫はさなぎになるときに腐葉土と固くしまった土の境界に空洞(蛹室:ようしつ)を作ります。発泡材に入れたままだと蛹室を作るときや、成虫になったときに虫が発泡材を食い破って逃げてしまうため、硬質プラスチック容器に移し替えます。また蛹室を作りやすいように虫を1匹ずつ木の壁で囲うといいでしょう。
さなぎ   5月下旬〜6月  さなぎになる前の幼虫は、蛹室を作るとしばらく動かなくなります。初めての飼育のときには、てっきり死んだと思って、幼虫を捨ててしまうところでした。動かなくなった幼虫はその後脱皮し、さなぎになります。オスなら角が伸びてくるので感動的な姿を見ることができます。
羽化   6月下旬 さなぎになった後、2〜3週間で脱皮し成虫になります。脱皮した後も数日は地表にでてきません。気長に待ちましょう。
成虫 7月  成虫には蜜状のえさを与えます。市販のゼリーがお手軽で便利でした。成虫は日中、土の中で休んでいます。特に雌は地中にいることが多いようです。交尾をすれば次の世代が期待できます。かぶと虫の成虫は8月中旬〜下旬頃までしか生きられません。
 成虫のあごの力も思った以上に強く、壁厚4cmの発砲スチロールでさえ、幼虫にあちこち穴を開けられてしまい、結局雌2匹に逃げられました。

くわがた虫の飼いかた

状態 季節 手入れ
産卵 5月〜6月 交尾は5月頃に行われ、メスは朽木や腐葉土の中に産卵します。水分を十分に含ませた朽木を土の中に2〜3本入れておきす。
卵のふ化 6月 ふ化した幼虫は朽木や朽木がこまかくなったもの(以下、朽木フレークと呼びます)を食べながら成長しています。
一齢〜二齢幼虫まで 6月中旬 幼虫が多いと共食いすることがあるので、別容器に分けます。

幼虫の餌として、幼虫の土には体積比5%ほどの小麦粉を入れた朽木フレークを使用すると良いことがどこかのホームページに書かれていました。使う2ヶ月ほど前に水分といっしょに混ぜ込み、発酵を終了させておくといった、酸欠にならないような注意も必要だそうです。これに水分を加えて虫かごに朽木のように堅く詰め、穴をあけて幼虫を入れます。

終齢幼虫 8月中旬 8月中旬に、新しい朽木フレークを追加します。また、古い朽木フレークには幼虫に必要な成分が含まれているので総交換は避けるようにします。
さなぎ 翌年の6月〜7月 種類によって卵のふ化の翌年もしくは翌々年以降に朽ち木の中でさなぎになります。
羽化 6月下旬 さなぎになった後、3〜4週間で脱皮し成虫になります。
成虫 7月 蜜状のえさを与えます。市販のゼリーがお手軽で便利でした。ほかにタンパク質を含んだ果物も与えておきます。クワガタ虫の成虫は上手に飼育すると数年生きることがあります。
     

 

※1 【朽ち木や腐葉土の中に産卵
 朽ち木や土が乾かないように注意しましょう。また飼育場所は、直射日光が当たらず暗くて風通しが良く、温度変化の少ないところを選びます。土が乾燥しないように適宜湿り気を与えます。

※2 【脱皮し成虫
 さなぎは脱皮のときに蛹室の中で、飛ぶための薄い羽(後翅:こうし)を最大限まで伸ばしてから固い殻(上翅:じょうし)に格納します。もし蛹室を壊してしまうと脱皮のときに後翅をうまく伸ばせなくなり、脱皮に失敗します

※2 【市販のゼリー
 ゼリーに限りませんが、餌には小さなハエが来ます。世代交代を繰り返さないように適宜交換します。

 

参考文献)

1.「昆虫ランドJUMBO若葉」(腐葉土4.5リットル入り)裏面 株式会社マルカン郵便番号577東大阪市七軒家5−2
2.「昆虫と遊ぶ図鑑」 おくやまひさし著  地球丸ISBN4-925020-19-6

 


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