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白湯の中に花咲く「桜の花の塩漬け」

 京都の嵐山の茶屋で桜湯を飲んだ覚えがあります。あんまりはっきりした記憶ではありませんが、白湯の中に入れた桜の花がしょぼしょぼに見えたのに、わずかに香った香りで華やいだ雰囲気になったものです。

 長い冬からやっと春になって一生懸命に咲き乱れている八重桜を摘み取ることに、ちょっと心を痛ませながら、春の味覚を年中をとおして楽しみましょう。


桜花の塩漬けの基本的な材料

桜の花 200g 漬込み用の塩 40g (桜の花の重さの20%)
白梅酢 70cc 保存用の塩 大さじ4
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・白梅酢の作り方はこちら

用意しておきたい器具

水切り器 漬物容器
ざる ボール

Let’s start!

作り方  
【摘み取り】

満開の花は風味が少ないので、七分咲きの八重桜の花を摘みます。花は枝から花柄をつけて摘み、2つくらいの花がつながった状態になるようにすると、使うときにばらばらにならないのできれいです。

【水あらい】

たっぷりの水をボールにはり、そっと桜の花をあらいます。

【脱水】

余分な水を切ります。水切り器があれば使うとよいでしょう。

【漬け込み】

容器に塩をふりかけておき、桜の花を入れながら塩をまぶし、桜の花の2倍の重さの重石をします。

【水を絞る】

ひたひたになるまで水があがってきたら、花を軽く絞ります。後で必要な白梅酢を用意できるのであれば絞った汁は捨てます。白梅酢が用意できないのであればこの漬け汁は残しておきます。

【白梅酢に漬ける】

桜の花をばらばらにほぐし、花をつぼみの形にまとめて容器に並べ、白梅酢を注ぎ込みます。白梅酢がなければもとの漬け汁を注ぎ込みます。この状態で始めと同じ重石をして、1週間漬け続けます。

【陰干し】

ザルにとって余分な漬け汁を捨て、陰干します。強く絞ると風味まで逃がしてしまうので絞りませんし、陰干しも湿り気が残り、しなやかさが残る程度にします。

【保存】

大さじ4の塩を振りかけて瓶に詰めればできあがりです。

【利用方法】

さっと水で塩を洗い流し、熱い湯を注いで桜湯として楽しんだり、吸い物に入れてもいいでしょう。

     

ここでの「こつ」

※1 【白梅酢
 白梅酢は、梅干し作りのときにできる副産物です。前年の白梅酢を残しておき、利用します。詳しくは
梅干し作りのページを参照してください。

 


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