クリスマスの定番の丸鶏のロースト(ローストチキン)です。我が家では、長年、コストコホールセールで焼き上がった丸鶏を購入することが定番になっていましたが、千葉の幕張から遠ざかって以来、交通の便の悪い川崎方面へ出向く必要が生じ、悩みのタネとなっていました。
この丸鶏だけなら作ってしまえばいいのですが、実はもっと魅力的な商品がありまして、豚のスペアリブなんです。普通のスーパーだと、豚のスペアリブは、細切れにされて、さみしい形でしか販売されていませんが、コストコホールセールでは、50〜60cmもの巨大な形で売られており、引きずられる形でわざわざ遠くまで脚を運んでいました。
この豚のスペアリブを思い切った途端、丸鶏だけなら作っちまうゾッと一念発起。女性陣にはブッシュドノエルに専念してもらい、いざ出陣!!
丸鶏のロースト(ローストチキン)の基本的な材料
Let’s start!
今回は2.2kgの鶏を購入。
鶏の外皮も、内臓を取り去った部分も流水できれいに洗い流します。
塩を鶏の外側、内側全体にまんべんなくすり込みます。
脂の固まりがなければ、オリーブオイルを大さじ1ほど用意します。 ※鶏が1kgぐらいと比較的小さい場合は、加熱時間も短くなり、焼き色も薄くなりがちです。このような場合は、バターを塗ると、こんがりとした焦げ目がつくようです。
写真は、自然状態の右側面の手羽先です。
無理をすると関節が折れてしまいます。ゆっくりとていねいに!
写真は、自然状態の脚部分です。
もしわかりにくいようであれば、単純に2本の脚を凧糸で縛るだけでもオッケー!!
項番3と4の塩・コショウをしてから1時間が経つまで、このままにしておきます。(気温の高い夏場は冷蔵庫にいれておきましょう)
今回はパーティー向けに、鶏の脚に詰め物をせず、鶏だけでいただくつもりでしたが、ここにご飯などのつめもの(スタッフィング)をしてできあがりをイメージしだすと無性にスタッフィングがしたくなり、急遽用意をすることに…。
オーブンは250度で予熱しておきます。
たまねぎ 小1個、にんじん 3〜4cm、しめじ 1パック、ピーマン 1個をみじん切りにします。
水分がなくなりかけたら火から降ろします。米にはまだ芯が残っていてもかまいません。鶏をオーブンで焼いている間に食べ頃になります。
きれいに洗ったじゃがいも(皮付きのままで良い)を、オーブンの天盤に並べ、その上に鶏を置きます。
30分おきに鶏の皮の状態を確認し、表面が乾いているようであれば、垂れている鶏の脂もしくはオリーブオイルを塗り込みます。これは鶏の皮に照りを与えると共に、皮が乾燥してはじけることを回避させる重要な作業になります。
オーブンの焼き上がり時間になったら、オーブンの蓋を開けずに20分間そのまま予熱で焼きます。
20分後に竹串などを内部に向けて刺し、赤い血のような成分がにじみ出てこないことを確認します。
濁った汁がでてくるようであれば中はまだ生ですので、200度15分にセットして追加加熱し、オーブンの蓋を開けずに予熱で5分間蒸し焼きにします。
中はアッツ熱ですので、このまま常温で15分冷ましてからいただきます。おいしい肉汁を閉じこめる効果もあります。
皮がパリッパリの丸鶏ローストのできあがりです。
ここでの「こつ」
※1 【2.2kgの鶏】 お店には、1kg弱のものやこのサイズの2種類がありました。がっつり食べたかったので、BIGサイズを選択。(我が家は、食欲の権化が5人…。)普通の4人家族なら1kg程度のものでもいいかも。
※2 【パーティー向け】 鶏のお腹の中に詰め物(スタッフィング)をすると、切り分けた際に、中の詰め物がグシャグシャに崩れ、見栄えが悪くなりがちです。スタッフィングはとっても美味ですが、見栄えを重視する場合は、スタッフィングを避ける方もおられます。
※3 【鶏のお腹の中にフィリングを詰めて】 入りきらない分は、無理せず、余らせます。無理すると竹串で閉じることができなくなりますから。。。 余ってしまった材料は、ラップで包んで、2〜3分加熱し、そのまま10分ほど蒸らして芯がなくなったのを確認します。もし芯が残っているようであれば、同じことを繰り返します。
※4 【20分間そのまま予熱で焼き】 急に冷気に当てると、鶏の皮にシワができるため、除冷を兼ねています。
※5 【丸鶏ローストのできあがり】 竹串は食卓に出す前に抜いておきましょう。ゲストは竹串の存在がわからず対処に困ってしまいがちですから。。。ただ、この竹串を抜く際に、大切な鶏の皮が一部、バリバリと破れてしまいます。写真は竹串を抜く前に1枚!!
切り分ける際は、 1. まず脚にたくさんの皮をつけるように思い切りよく、かつ、関節の部分を探りながら関節に包丁を差し入れるような感じで切り落とします。 2. 手羽先の部分も、脚同様に関節の部分を探りながら関節に包丁を入れるような感じで切り落とします。 3. 胸肉の部分は固い肋骨がありますので、中心を少しずらした部分から左右に向かって包丁の刃先を肋骨に沿わせて滑らせるようにしながらはぎ取ります。 4. 残った部分は随時、スプーンなどを使って、こそぎ取ります。 いずれにせよ、包丁やスプーンを持った手とは反対側の手は、フォークも使いはしますが、随時、直接肉も触ることになるので、脂でべっとりになることでしょう ヽ(^。^)丿
参考文献 ・ 活地鶏専門「かしわの川中」 さんの 地鶏ローストチキンのおいしい作り方 ・ ダイエットでもおいしく食べたーい さんの ローストチキン・丸鶏 ・ 特選男の料理 さんの 丸鶏のローストチキン レシピ ・ 男の台所 さんの ローストターキー(七面鳥)の焼き方(丸鶏でも同じ)