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アルコールストーブ「五徳は不要がいいな」

 第4世代の火力調整モデルをインドアのテーブルの上で、夕飯の焼き物を作るために頻繁に使っています。そのときに使用しているのが写真の五徳です。

 インドアユースでは、五徳を必要になろうがどうってことはないのですが、アウトドアにこの五徳を持ち歩きたくはないな、といつも思ってしまいます。

 ポケットにアルコールストーブ本体をアルコール入りのボトル、そしてマグを持っていれば、気軽に湧き水でティータイムができるのですが、五徳が必要となると、なんやかやと荷物を背負い込みはじめるような重い気分が漂うのです。


 

 

2-1.【五徳は不要】評価ウェイト 5ポイント

  五徳を持ち歩くとなると、結構鞄の中で嵩むことが多いと経験的に感じています。その五徳を持ち歩かなくとも構わないというのは、大きなメリットです。

 市販されている五徳には、運搬性を高めることを目的として折りたたみ式になっていたり、パーツの組み立て式のものもありますが、愛用しているのは、ダイソーの台所用品コーナーにあった「ワイヤーネット用カゴ(円柱)」を加工したものです。
   ダイソーの製品を倒立させて五徳に加工しています。

加工は4点です。
 1.ワイヤーネットにひっかけられるようにフック式になっていたものを切断
 2.アルコールストーブの外炎が鍋底に当たるように、4層になっていた高さを3層に切り詰めた
 3.外炎が鍋底にあたる部分の網を切り抜き
 4.アルミ皿を利用して部分的な壁面を形成し、鍋の取っ手が熱くならないようにした
 使い勝手は上々。

 バリエーションとして、上記加工の項番4をさらに拡張させる形で、別途風防を持ち歩かなくてもすむように、全体を覆う壁面にしたバージョン2も製作したのですが、それは大失敗でした。

 アルコールストーブは、連続的に揮発するアルコールが燃焼する形式のストーブですが、絶妙なバランスで適度な燃焼を維持しています。
 しかし、円周をぐるっと風防で囲んでしまうようなことをしてしまうと、アルコールストーブが発生した自分自身の熱(「輻射熱」といいます)により、過度にアルコールが温められてしまい、熱暴走状態になってしまいます。最大火力を得たい場合は、それでも構わないのですが、中火や弱火を使い分けて、炊飯等にも利用する五徳としては、失敗といわざるを得ません

     



--------- 目次 ---------

1. アルコールストーブのタイプ バリエーション
2. 当サイトで製作するアルコールストーブをばっさり比較
2-1. 五徳は不要
2-2. 本燃焼までの早さ
2-3. 火力調整が可能
2-4. 燃費の良い内炎式
2-5. 炎の形が際立っている
2-6. 材料調達コスト
2-7. アルコールの回収性
2-8. 絵柄が倒立していない
2-9. 尖った部分がないこと
3. アルコールストーブの作り方
3-1. 第1世代 ベーシックモデル 
3-2. 第2世代 毛細管現象を活用した高火力モデル )TETKの徒然なるまま
3-3. 第3世代 オリジナル1 「製作コスト削減モデル」
3-4. 第4世代 オリジナル2 「火力調整モデル(お勧め)」
4. 五徳の作り方
5. 第4世代用 火力調整金具の作り方
6. アルコールストーブ四方山話
6-1. カッティングのカッターの刃の進行方向
6-2. 内側パーツ(中込パーツ、隔壁パーツ)
6-3. 風防の検討、輻射熱の検討
6-4. 鍋敷き
6-5. アルコールストーブ本体、コッヘル、風防のスタッキング
6-6. アルコール運搬用ボトル
6-7. 着火具
7. さぁ、アルコールストーブを使ってクッキングしよう!
7-1. お湯を沸かして、カップヌードルタイム、コーヒータイム
7-2. さぁ、おなかが減ったぞ 炊飯だ!

 
 

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