アルコールストーブ第3世代 の頁へ  最初の頁へ戻る  革工芸/レザークラフトの頁へ

アルコールストーブ「内側パーツ」

 アルコールストーブは、アルコールを蓄える部分と、アルコールが気化する部分、そしてアルコールをジェットとして噴出する部分の3つから構成されています。

 この中で、工作的に精密に作りたいのが気化する部分の「内側パーツ」です。気密性があればきれいなジェットになりますが、気密性に欠けると薄ぼんやりとしたジェットにしかならず、美しさで及びません。


 

 


6-2. 内側パーツ(中込パーツ、隔壁パーツ)

項番 説明 写真
1  アルコールストーブの内側、つまりバスタブと気化室を区切る隔壁パーツについては、こだわりがあります。

 この隔壁パーツは、気化室と形成するパーツとなることから、ある意味重要なパーツであるとの考え方をしています。隔壁パーツがきちんと気密性を維持できないと、せっかく気化室でアルコールを蒸発させても、その圧力がバスタブ側に漏れてしまうことにつながり、バーナーとして吹き出す炎の境界があいまいになりかねません。
2  気密性を維持するためには、以下の2つがあります。
  1.気化室を形成する上部側の隙間を最小限に抑える
  2.気化室を形成する帯状に巻いた、つなぎ部分の隙間を最小限に抑える

 このうちの項番1.については、念入りに精密な細工をせざるを得ませんが、項番2.については構造的な対処で解決することができます。その方法がここで紹介するパーツの作り方となっています。(TETKさんによる)
3  アルミ缶は上部の飲み口をやすりで落とします。(右写真 2つ上)

 こんなところにアルミ缶をつないでいる不連続部があったんです。上部の飲み口を開口できれば、あとはいつものとおりに高さをセッティングして切り取るだけです。(右写真 1つ上)
4  さらにはさみで切り込みを入れたり、わずかに曲げを作ることで、アルコールストーブの本体のアルコール燃料を蓄えるパーツとできるだけ密着させます。(右写真 1つ上&右写真))

 アルコールは表面張力が水に比べて少ないので、このわずかな切れ込みから十分に気化室へ浸透できるのです。



     



--------- 目次 ---------

1. アルコールストーブのタイプ バリエーション
2. 当サイトで製作するアルコールストーブをばっさり比較
2-1. 五徳は不要
2-2. 本燃焼までの早さ
2-3. 火力調整が可能
2-4. 燃費の良い内炎式
2-5. 炎の形が際立っている
2-6. 材料調達コスト
2-7. アルコールの回収性
2-8. 絵柄が倒立していない
2-9. 尖った部分がないこと
3. アルコールストーブの作り方
3-1. 第1世代 ベーシックモデル 
3-2. 第2世代 毛細管現象を活用した高火力モデル )TETKの徒然なるまま
3-3. 第3世代 オリジナル1 「製作コスト削減モデル」
3-4. 第4世代 オリジナル2 「火力調整モデル(お勧め)」
4. 五徳の作り方
5. 第4世代用 火力調整金具の作り方
6. アルコールストーブ四方山話
6-1. カッティングのカッターの刃の進行方向
6-2. 内側パーツ(中込パーツ、隔壁パーツ)
6-3. 風防の検討、輻射熱の検討
6-4. 鍋敷き
6-5. アルコールストーブ本体、コッヘル、風防のスタッキング
6-6. アルコール運搬用ボトル
6-7. 着火具
7. さぁ、アルコールストーブを使ってクッキングしよう!
7-1. お湯を沸かして、カップヌードルタイム、コーヒータイム
7-2. さぁ、おなかが減ったぞ 炊飯だ!


 
 

アルコールストーブ第3世代 の頁へ  最初の頁へ戻る  革工芸/レザークラフトの頁へ